前回に続き、パーマの事かきます。
パーマ液というのは、一般にはあまり知られていないのですが、
結構種類があります。
専門的な知識になってしまいそうですが、
一般のお客樣方!
まあ良い機会だと思ってお付き合い下さい(どんな機会だ!笑)
パーマというのは、パーマ液の中に含まれる
アルカリ剤が髪を膨潤させ、
髪の中に入っていったチオグリコール酸(還元剤)によって、
SS結合を一旦切り、
ロッドが巻かれている事による結合のズレを利用して、
2剤のブロム酸Naによって違う結合と再結合させる。
というのが一般的な定説となっている。
がしかし、本当にそうだろうか?
僕が学校に行ってた頃、いやその何十年も前からそう言われてきて、
疑いもしなかったけど、どうも腑に落ちない。
(特にロッドに巻かれる事によって結合がズレるという表現が...)
ある人と話をしていて、こんな話を聞いた。
「パーマはマトリクスの変型によってかかるのであって、
SS結合の切断と再結合ではない」
何の事やら解らない人もいるでしょう。一応説明しておきます。
髪の毛は大きく分けて3層からなっていると言われています。
一番表面をキューティクル、その次にコルテックス、一番中をメデュラ
といい、それぞれ違うタンパク質からなっています。
パーマやカラーが作用するのは、コルテックスの部分です。
この部分は縦の繊維質のフィブリルと、
その周りを埋める様にある、マトリクスから構成されているのです。
このマトリクスの中だけでも数種類のアミノ酸があり、
そして幾つかの結合があると言われています。
結合とはタンパク質同士が結びつき合う事です。
その結びつきの種類が色々あるわけです。
SS結合、水素結合、イオン結合がそれです。
そのSS結合の切断と再結合によって、
パーマがかかるという定説を、そうではなく
<マトリクスそのもの>の変型によりパーマがかかるのだと、
その人は言っていた訳です。
解り易く言えば、髪の中身を薬で柔らかくして、
好きな形にしてまた固めるという事です。
この説の方が説得力があり、なるほどと思える事も多く、
僕も最近はこの説が有力ではないかと思っています。
だから何だ( ̄△ ̄;)
そう言う声が聞こえてきそう(笑)
でも気が付いた人もいるのではないでしょうか?
この説が本当だとすると、パーマがかかっているかどうかを、
判断する時のチェックの方法が変わってくるし、
根本的な考えが変わってくるのです。
今まで僕らはパーマがかかっているかどうかを、
ロッドを外してそのカール具合を見て判断していました。
現在glamではパーマの場合でも、
髪の軟化をチェックしています。
つまりちゃんと軟化している髪に、
2剤を付ければパーマはかかるという事です。
(美容師ならここまで書けば言わんとする事が解るのでは...)
さあ、ここからが本題です。
現在あるパーマ液には、昔からあるチオ系の他、
シス系、サルファイト、システアミンなど還元剤の種類を変えて、
化粧品登録としているもの。
カラーとパーマ同日施術可能というのが売りの
コスメ系、ケラチン等を使いパーマでさえない、
カーリング剤と呼ばれるものなど、
もう訳わからない状態です。
実際、何であれ還元剤が入っているなら、
髪に良い筈は無いのですが、
さもトリートメントとしての効果もあり、
<パーマもかかる>もしくは<クセが伸びる>
様な事を歌う物もあります。
結構<無責任>です。美容メーカーは.............
髪に優しいと言われているサルファイトは使い続けると、
パーマがかからなくなるとも言われているし、
そうでなくとも、元からパーマは良くかからない。
パーマが<かからない>から、ちゃんと<かける>為に、
上からシス系やチオ系のパーマ液を塗布するのだから、
最初から<かかるパーマ液>を使えば良い。
と思うのですが......(苦笑)
システアミン系のパーマ液はやはりかかりにくいが、
時間をおけば確かにかかる。
でも髪は傷みます。
傷みますよね、メーカーさん。
僕は自分の髪で実験済みです。
チオ系のパーマ剤は髪が傷むから、
髪に優しいというシス系のパーマ剤が出てきた。
カラーの普及によって、ダメージ毛が増え、
その対応の為、色んなパーマ剤が増え、
そして増え続けています。
でも色々ある髪に優しいパーマ剤、
ちゃんとパーマがかからないんです。
肝心のパーマかからなきゃ意味ないんです。
今あるカラー毛に良いとメーカーが勧めてくるパーマ液は、
殆どがパーマの<かかり>があまい物ばかり。
結局かからないから、その上から<かかる薬>を使ってしまうのが現状。
場合によっては長い時間放置したのに、3日でとれたなんて事もある。
そろそろ<気付く時>だと思う。
最近はチオしかglamでは使っていません。
多分チオだけでパーマはコントロールできる筈です。
本当にかからない髪(矯正してる髪)にはパーマはかけない。
そう言う勇気を持った判断が出来ることも、必要ではないだろうか。
昨日もglamには沢山のパーマの御客様がいらっしゃいました。
最近は本当にパーマが増えてきています。
今現在、glamが取り組んでいるパーマに対しての考えは、
パーマはある程度傷むものなので、ダメージの修復をして、
その上でしっかりパーマをかける。
(キューティクルが損傷し、マトリクスが流出してしまったのが
ダメージ毛。だから人工的にマトリクスを補充する事で、
パーマがかかる状況を作ることが大事)
そして、パーマ剤によって受けたダメージは、
ちゃんと施術の中で修復し、元の状態に近く戻す。
という事です。その為に添加剤がある訳です。
すいません解り難いですよね(笑)
長々と書いてきましたが、glamの御客様の皆様には、
解り難い事ばかりだったと思います。
色々勉強する事によって、クオリティーの高い仕事をしたい。
そういう思いから、自分の頭の中にある物を、
吐き出したいと思い、コラムに吐き出させてもらいました......。
最後まで読んでくれた方、有り難う御ざいました。
色々努力していくので、これからも温かく見守って下さい。
PS
昨日はMIKAが急遽実家のある佐賀に帰っていて、
休みでした。
お店は忙しく、何人かの人には大変お待たせしてしまいましたし、
何人かは電話でお断りしなければならず、大変申し訳ございません。
今日は10月最後の日なので、
良い締めくくりが出来る様に、頑張ります。
投稿者 YOSHIDA : 2005年10月31日 10:07