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2005年10月31日

パーマについて

前回に続き、パーマの事かきます。
パーマ液というのは、一般にはあまり知られていないのですが、
結構種類があります。
 
 
専門的な知識になってしまいそうですが、
一般のお客樣方!
まあ良い機会だと思ってお付き合い下さい(どんな機会だ!笑)
 
 
パーマというのは、パーマ液の中に含まれる
アルカリ剤が髪を膨潤させ、
髪の中に入っていったチオグリコール酸(還元剤)によって、
SS結合を一旦切り、
ロッドが巻かれている事による結合のズレを利用して、
2剤のブロム酸Naによって違う結合と再結合させる。
というのが一般的な定説となっている。
 
 
がしかし、本当にそうだろうか?
僕が学校に行ってた頃、いやその何十年も前からそう言われてきて、
疑いもしなかったけど、どうも腑に落ちない。
(特にロッドに巻かれる事によって結合がズレるという表現が...)
 
 
ある人と話をしていて、こんな話を聞いた。
 
 
「パーマはマトリクスの変型によってかかるのであって、
 SS結合の切断と再結合ではない」
 
 
何の事やら解らない人もいるでしょう。一応説明しておきます。
髪の毛は大きく分けて3層からなっていると言われています。
一番表面をキューティクル、その次にコルテックス、一番中をメデュラ
といい、それぞれ違うタンパク質からなっています。
 
 
パーマやカラーが作用するのは、コルテックスの部分です。
この部分は縦の繊維質のフィブリルと、
その周りを埋める様にある、マトリクスから構成されているのです。
 
 
このマトリクスの中だけでも数種類のアミノ酸があり、
そして幾つかの結合があると言われています。
 
 
結合とはタンパク質同士が結びつき合う事です。
その結びつきの種類が色々あるわけです。
 
 
SS結合、水素結合、イオン結合がそれです。
そのSS結合の切断と再結合によって、
パーマがかかるという定説を、そうではなく
<マトリクスそのもの>の変型によりパーマがかかるのだと、
その人は言っていた訳です。

 
解り易く言えば、髪の中身を薬で柔らかくして、
好きな形にしてまた固めるという事です。
この説の方が説得力があり、なるほどと思える事も多く、
僕も最近はこの説が有力ではないかと思っています。
 
 
だから何だ( ̄△ ̄;)
 
 
そう言う声が聞こえてきそう(笑)
でも気が付いた人もいるのではないでしょうか?
この説が本当だとすると、パーマがかかっているかどうかを、
判断する時のチェックの方法が変わってくるし、
根本的な考えが変わってくるのです。
 
 
今まで僕らはパーマがかかっているかどうかを、
ロッドを外してそのカール具合を見て判断していました。
 
 
現在glamではパーマの場合でも、
髪の軟化をチェックしています。
つまりちゃんと軟化している髪に、
2剤を付ければパーマはかかるという事です。
(美容師ならここまで書けば言わんとする事が解るのでは...)
 
 
さあ、ここからが本題です。
現在あるパーマ液には、昔からあるチオ系の他、
シス系、サルファイト、システアミンなど還元剤の種類を変えて、
化粧品登録としているもの。
カラーとパーマ同日施術可能というのが売りの
コスメ系、ケラチン等を使いパーマでさえない、
カーリング剤と呼ばれるものなど、
もう訳わからない状態です。
 
 
実際、何であれ還元剤が入っているなら、
髪に良い筈は無いのですが、
さもトリートメントとしての効果もあり、
<パーマもかかる>もしくは<クセが伸びる>
様な事を歌う物もあります。
 
 
結構<無責任>です。美容メーカーは.............
 
 
髪に優しいと言われているサルファイトは使い続けると、
パーマがかからなくなるとも言われているし、
そうでなくとも、元からパーマは良くかからない。
 
 
パーマが<かからない>から、ちゃんと<かける>為に、
上からシス系やチオ系のパーマ液を塗布するのだから、
最初から<かかるパーマ液>を使えば良い。
と思うのですが......(苦笑)
 
 
システアミン系のパーマ液はやはりかかりにくいが、
時間をおけば確かにかかる。
でも髪は傷みます。
 
 
傷みますよね、メーカーさん。
僕は自分の髪で実験済みです。
 
 
チオ系のパーマ剤は髪が傷むから、
髪に優しいというシス系のパーマ剤が出てきた。
カラーの普及によって、ダメージ毛が増え、
その対応の為、色んなパーマ剤が増え、
そして増え続けています。
 
 
でも色々ある髪に優しいパーマ剤、
ちゃんとパーマがかからないんです。
肝心のパーマかからなきゃ意味ないんです。
 
 
今あるカラー毛に良いとメーカーが勧めてくるパーマ液は、
殆どがパーマの<かかり>があまい物ばかり。
 
 
結局かからないから、その上から<かかる薬>を使ってしまうのが現状。
場合によっては長い時間放置したのに、3日でとれたなんて事もある。
 
 
そろそろ<気付く時>だと思う。
 
 
最近はチオしかglamでは使っていません。
多分チオだけでパーマはコントロールできる筈です。
 
 
本当にかからない髪(矯正してる髪)にはパーマはかけない。
そう言う勇気を持った判断が出来ることも、必要ではないだろうか。
 
 
昨日もglamには沢山のパーマの御客様がいらっしゃいました。
 
 
最近は本当にパーマが増えてきています。
今現在、glamが取り組んでいるパーマに対しての考えは、
パーマはある程度傷むものなので、ダメージの修復をして、
その上でしっかりパーマをかける。
(キューティクルが損傷し、マトリクスが流出してしまったのが
 ダメージ毛。だから人工的にマトリクスを補充する事で、
 パーマがかかる状況を作ることが大事)

 
 
そして、パーマ剤によって受けたダメージは、
ちゃんと施術の中で修復し、元の状態に近く戻す。
という事です。その為に添加剤がある訳です。
 
 
すいません解り難いですよね(笑)
 
 
長々と書いてきましたが、glamの御客様の皆様には、
解り難い事ばかりだったと思います。
色々勉強する事によって、クオリティーの高い仕事をしたい。
そういう思いから、自分の頭の中にある物を、
吐き出したいと思い、コラムに吐き出させてもらいました......。
 
 
最後まで読んでくれた方、有り難う御ざいました。
色々努力していくので、これからも温かく見守って下さい。
 
 
PS
昨日はMIKAが急遽実家のある佐賀に帰っていて、
休みでした。
お店は忙しく、何人かの人には大変お待たせしてしまいましたし、
何人かは電話でお断りしなければならず、大変申し訳ございません。

 
今日は10月最後の日なので、
良い締めくくりが出来る様に、頑張ります。

投稿者 YOSHIDA : 2005年10月31日 10:07

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